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【ずっと楽しむ、ずっと育む。スポーツのマナビひろ場】
開催レポートvol.1:釣りから広がる理科とSDGs

2025.08.06

2025年5月10日(土)、大阪・関西万博のサステナドームにて、グローブライドが「ジュニアSDGsキャンプ」に出展。ライフタイムスポーツカンパニーとしての理念のもと、「ずっと楽しむ、ずっと育む。スポーツのマナビひろ場」をテーマに、子どもたちの知的好奇心と自然への興味を引き出す体験型イベントを開催した。

記念すべき第1回目のプログラムには、国内外で活躍するフィッシングプロアングラー・赤羽修弥さんを講師に迎え、釣りを通して自然の奥深さや科学的な視点への気づきを促すユニークな講座「理科がわかると魚が釣れる!?」が行われた。

実は、理科につながっていた釣りの知識

赤羽さんによる講演では、魚がどんな場所にいるのか、どんなものを食べているのかといった、釣りの現場で得られる経験をもとに話が展開された。実際にどのように魚を釣るかを語るなかで、魚の生態や自然への理解が深まり、理科の学びにつながっていくという内容だ。

「魚の気持ちを想像してみよう」といった赤羽さんの語りかけや、クイズを交えた進行もあり、子どもたちが最後までワクワクしながら聞き入っていたのが印象的だった。積極的に手を挙げて答える子も多く、その熱心な反応に赤羽さんも思わず笑顔を見せていた。

ルアーペイントを通じて広がる探究心と創造性

講演後のワークショップでは、子どもたちが自分だけのルアーをペイント。図鑑を見てリアルさを追求する子もいれば、万博公式キャラクターを描く子も。自由な発想で色をのせるその姿は、大人にはない柔軟な感性と集中力にあふれていた。

ふだんは絵を描くのが苦手な子どもが夢中になる姿や、自分の好きな色を思い思いに塗る姿が見られたルアーペイントの時間。みんなが一生懸命に筆を走らせるなかで、観察・想像・表現といった学びの要素が、自然と引き出されていった。

保護者からも「理科の授業とつながる貴重な体験になった」「釣りをはじめたい」といった感想が多数寄せられ、プログラムの余韻がその場にとどまらず家庭や日常にも広がっていく様子がうかがえた。

そこにいたのは、目を輝かせる釣り好きの少年

印象的だったのは、赤羽さんのまなざし。子どもたちと同じ視点に立ち、一人ひとりにやさしく語りかける姿からは、釣りへの深い情熱が伝わってきた。

「釣りはもう、私にとっては人生そのもの。50年以上やってますけど、毎回違う発見があるんですよ」と語る赤羽さん。

子どもたちに“教える”のではなく、ともに楽しみ、ともに感じる。そこに垣間見えたのは、子どもたちの自由な発想や感性に感動し、刺激を受ける赤羽さんのキラキラとした素顔。子どもたちに混じって夢中になるその姿は、まさに“釣り好きの少年”そのものだった。

釣りがつなぐ、理科とSDGsへの意識

今回のイベントを通して気づかされたのは、釣りという身近な営みに、気象学や地形学、生物学など多様な学びが自然と息づいていること。魚の行動パターンを知り、自然の変化に目を向けることは、まさに“生きた理科”そのものだ。

そのような視点を通して、環境や自然との関わりに意識が向かえば、持続可能な社会=SDGsへの関心も自然と芽生えていく。釣りというスポーツが、学びと未来への思考をつなぐきっかけになる。今回の時間は、そんな可能性を感じさせる場となった。

ライフタイム・スポーツの理念が、子どもたちの心に息づいた日

グローブライドが掲げる「ライフタイム・スポーツ」とは、ただ長く続けられるだけのスポーツではなく、「人生を豊かにするスポーツ」を目指すもの。自然と親しみ、遊びの中で学び、心も体も育てていく——そんな考え方が、この日のイベントにも息づいていた。

釣りというスポーツを通じて、理科と出会い、自然と触れ合う歓びに気づき、環境について考える力を育む。子どもたちがこの日体験したことは、釣りへの興味や自然へのまなざしとなり、これからの人生をより豊かにしていくことだろう。